2月 新年祈願大祭

2012.2.6(月)


 ご参加の先生方は、高住職、林副住職、鶴田先生、大隈先生でした。
 平日ではありましたが、信者様も大勢お参りくださいました。





 厄除けをご希望の方、特に今年の三災(申・子・辰年生まれ)のかたの肌着に厄を移して燃やし、ご祈祷によって厄除けをします。
 辰年は今年廻り年ということもあって厄除けをしておくと安心ですね。我が家も一人居りますのでお願いしました。
 2時からの祭事の前に、燃やす肌着やさらし、古いお札やお守りなどが林先生によって清められました。

 高先生が衣装を整えられお経が始まりました。
 般若心経1巻が唱えられたところでお焚き上げが始まります。
 護摩木が燃やされ、三災のかたにお配りするお守りが入った箱が炎にかざされ、清められます。





 般若心経が繰り返し唱和され、次々に肌着やさらしが1枚ずつ名前を読み上げられながら焼かれていきます。
 肌着やさらしが終わると古いお札等が燃やされます。





 全ての品を護摩壇で焼くのは無理なので、ある程度燃やすと裏庭のほうに移されてそこで完全に焼却されます。
 護摩壇補助の林先生、護摩木や肌着などを渡す役目の大隈先生、裏庭焼却の鶴田先生が縁の下の力持ちとして大活躍です。





 燃やし終わると、皆様揃って御真言を唱え、高先生の祈りの言葉、続いて韓国のお経が唱和されました。
 この日は韓国語の読経の声が大きくて、韓国のお寺だなぁとあらためて感じました。
 もっとも、参尊寺は国籍、宗派にこだわらないので、どなたでもお参りいただけます。



 さて、高先生の、この日のお話は三災についてでした。
 今年の干支は、60年に一度めぐってくる壬辰の年で、この年の辰は青龍なのだそうです。
 辰にもいろいろあるのですね。
 三災は、災いと書くのでなんだか怖いイメージですが、気をつけましょうという意味合いが強く、三災に当たる年には新しいことをするのが吉なのだそうです。
 家を買ったり、新しい事業を興したりすると後々良い結果になるのだとか。
 私自身、廻り年は良いイメージがずっとありました。廻り年は実は厄なのだと知ったのは結婚してからだったと思います。

 そして毎日の日々が大切ということで、 「大難を小難に、小難を無難に」といういつも高先生がお話くださる言葉もありました。





 もうひとつお話された今年の指針は、耳が痛い人が多かったかもしれません。
 「今年は旦那様を立てましょう。そうすれば今年一年家の中がうまく行きます。」

 「馬鹿でも何でもいいです旦那様を大黒柱として立てましょう。」と高先生が言われました。
 なるほど、そうすれば家族はまとまり、家族円満になれば奥様の愚痴も減りますよね。
 旦那様が亡くなったかたはいい旦那様だったと思うだけでも心が温かくなります。

 男女の逆転現象にも触れられ、お父さんとお母さんが逆になっているとのお話もありました。
 ともすればお母さん中心の家族が多くなった昨今、お父さんはますます肩身が狭いです。でもそれでは家族の和が整っているとは言えませんね。
 私もお父さん中心の家庭を目指していたのですが、いつの間にかお父さんは今日も不在だけど、もう慣れちゃったね、みたいなお父さんがいなくても 家族はそこにある、という状態になってます。
 もう一度原点に戻って、“お父さんあっての我が家”を構築しなおさなければいけませんね。
 良いお話をしていただきました。
 最後に、三災の人にお守りが配られました。


 法要が終わって、お寺からトックを振舞っていただきました。
 トックはご存知のように韓国のお雑煮のような料理です。
 我が家でも新暦のお正月にはトックと日本のお雑煮とを日替わりで作りました。
 トックの作り方はシオモニ(お姑さん)から習い、お雑煮は母から習った味です。

 この日、お寺で食べたトックがとてもおいしかったので、作ってくださった喫茶室のママにお話したところ、初めて作られたのですって。びっくりです。
 ママがお店で食べたことのあるトックとお雑煮の味でママオリジナルのトックになったそうです。
 なるほど、どちらも知っている私にとってとてもなじみのある味になったわけですね。
 私も、また主人にも作ってあげようと思いました。

 ママ、ご馳走様でした。

 来月の月例祭は春のお彼岸祭になります。
 もう、春はそこまで来ているのですね。

 来月もまた皆様と元気にお会いできますようにとお祈りいたします。


合掌


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