11月 月例祭
2011.11.20(日)
11月の月例祭も、残念ながら欠席させていただきました。
高先生から法話の原稿をいただきました。
ご参加の先生方は、高住職、林副住職、鶴田先生、川本先生、大隈先生、得度されたばかりの井上様でした。
********** 法話 **********
「心の豊かさ」
15日より、国賓として来日されたブータンのワンチュク国王夫妻のニュースが多くのテレビや新聞で紹介されていましたね。
国王ご夫妻は、今日の午前に帰国されました。
このブータンという国は「世界で一番幸せな国」とされ、世界中の憧れの的のようです。
国民全体が仏教信者であり、お釈迦様の教えが国の憲法にも定められていて、仏教思想の元で生活を営んでいます。
そして、その背景にはまず自然との共生があり、人間同士の絆があります。
GNH(国民総幸福量)とは
1.心理的幸福
2.健康
3.教育
4.文化
5.環境
6.コミュニティ
7.良い統治
8.生活水準
9.自分の時間の使い方
この9つの構成要素があります。
GDP(国民総生産)で計測できない項目の代表例として心理的幸福が挙げられます。
この場合は正・負の感情(正の感情=寛容・満足・慈愛 負の感情=怒り・不満・嫉妬)を心に抱いた頻度を地域的に聞き、
国民の感情を示す地図を作り、どの地域のどんな立場の人が怒っているか、慈愛に満ちているのか、一目でわかるといいます。
忘れがちな心の豊かさをブータンから学びたいものですね。
日本にも自然や食べ物、祭り、人情など誇れる宝物があります。生かせば地域が活性化し、幸せ度も高まることになります。
ブータンの高僧は
「ゆっくりと。自分も他人も追い詰めてはダメ。少し立ち止まってみては。」
と語られています。心に留めておきたいものです。
私達 参尊寺僧侶は、ご縁のあるすべての人が、毎月の月例祭などに積極的に参加され、心や体に蔓が巻き付くようにはびこる
煩悩・邪気・鬼神などを、切り、祓い、皆様が心身共に幸せな生活が送れるきっかけとなりますよう、日々お祈りしております。
来月の月例祭は18日の護摩焚きです。
22日(木)は冬至仏供を行います。
皆様や、ご家族の方々の厄を祓うために肌着やさらしを焼き清めます。
各人が身に着けた木綿の肌着かさらしにお名前と数え年を書いてお届けください。
本年も残り少なくなってきました。寒さに向かいますので健康に気をつけて、暖かい春を待っていきましょう。
********** 法話 終わり **********
この度、日高先生、鶴田先生が本山にて開檀灌頂を受けられ、大阿闍梨となられました。
参尊寺の大阿闍梨の先生は、高住職、林副住職、日高先生、鶴田先生の4人となりました。
日高先生、鶴田先生、おめでとうございます。今後も参尊寺発展のためにご活躍ください。
合掌