10月 月例祭
2011.10.16(日)
10月の月例祭も、残念ながら欠席させていただきました。
高先生から法話の原稿をいただきました。
ご参加の先生方は、高住職、鶴田先生、日高先生、大隈先生でした。
この日は先に法話があり、その後に護摩供養となりました。
********** 法話 **********
南無と帰命
2009年5月に亡くなられた金峯山寺先代管長の遺言にこうあります。
「忘れて、捨てて、離れて、恕して、悦べ」
とにかく、いやなことは忘れることです。
過ぎ去ったことは考えないことです。
今に生きることです。
過ぎたことは一切思わないということは、「南無」に徹したことであり、捨てきったことなのです。
捨てきったところに「大安心」があります。
ご本尊様に一切をまかせることを「南無」といいます。
「南無」とは「帰命する」ということです。
「帰命」とは命をささげて心から誠をささげることです。
「南無」というのは、そのように大変な意味を含んだ言葉なのです。
それは自分の全てを差し上げることであり、自分の全てをまかせることにほかなりません。
まかせるという事は、それは一切心配しないということです。
自分の全てを仏様におまかせした以上は一切心配することはありません。
どのような結果が与えられようとも、それは仏様のおぼしめしとして受け取らせていただく、
それが真実、南無の心なのです。
たとえ意にそぐわぬことがあっても、不足に思うようではおまかせしたことにはならないのです。
(吉野修験大先達の遺訓 からの引用)
********** 法話 終わり **********
護摩木の願い事が炎とともに仏様の元に届き、心願成就されますようにとお祈りいたします。
合掌