12月・冬至祭

2010.12.22(日)





 この日は護摩堂にて冬至祭でした。

 住職、林副住職、鶴田先生、川本先生、林先生の弟子の藤本先生が参加されました。

 例年通り、お経から始まりました。

 この日は、小豆のお粥が振る舞われることになっており、そのお粥を仏様にお供えするための 時間調整のために、法話が間にはいることになりました。


〜〜〜〜〜法話・「冬至の話」〜〜〜〜〜

 冬至は、新暦では12月の21日か、22日か、23日のいずれかにくるもので、 今年は22日朝5時30分から冬至となります。
 冬至というのは太陽が赤道の最も遠いところにある状態で、太陽の位置が1年の中でもっとも低い。 それで昼の時間が一番短く、夜の時間が一番長くなる日となります。

 この日はかぼちゃや小豆のお粥を食べたり柚子風呂に入ったりしながら、一年中の体の健康を 保つことが出来る、と昔から言われています。

 節分の厄払いをするのと同じく、冬至でも赤い豆、小豆のお粥を食べて身体に付いた様々な厄を消滅する ことになります。
 この赤い色というのは皆さんご存知のように魔鬼が嫌う色であります。
 それで魔鬼を、豆か、赤い色によって払います。

 また、赤色というのは南を象徴し、火、心臓、血液、行動の面では笑うことを意味します。
 それで今日は、悪魔が一番嫌うものを食べて一年中健康で明るい笑う年であるように準備して頂きたいと 思います。

 それでは、この肌着を、また参加できない人はさらしに書いたものを燃やし、厄除けをさせてもらいます。

〜〜〜〜〜終わり〜〜〜〜〜






 小豆粥を仏様にお供えして、護摩壇に火が入りました。
 初めはこんなに小さな火です。
 これが、先生方の手によって、調整されながら、厄を焼き払う力となっていきます。
 光明真言があげられるなか、一枚一枚に書かれた名前と数え年を読み上げて護摩の火にくべてゆきます。
 数が多いため、護摩壇から取り除かれた肌着達も、ちゃんと外にある炉で丁寧にお焚き上げされます。


   



 焼き清めるアイテムとしては着用した木綿の肌着が最適です。
 実際の人物の厄や病気を肌着に移して焼くことになるからです。
 代用としてさらしに書いて燃やしますが、なるべくなら、着用した肌着の方が好ましいですね。
 また、燃やすことを考慮すれば、化繊のものより木綿が良いです。
 また、パンツよりシャツの方が、目に触れるものなので見た目によいかな、と思います。
 さらに一番良いのは、たたんだ上側にはっきり読みやすく書かれているとそのまま読み上げられるので 先生方は手間が無くて良いですね。
 難しい読みの名前の方はふりがなを振っておくと間違いが無くて良いと思います。
 なにしろ大勢の信者様なので、先生も大変です。
 厳密に言えば私の「清子」という名前も、「さやこ・せいこ」と読む場合があるそうなので 参尊寺以外ではふりがなが必要かもしれませんね。(笑)

 全てのお焚き上げが終わって、連絡事項のお話がありました。





〜〜〜〜〜住職のお話〜〜〜〜〜

 全てきちんと燃やしました。
 これで皆さんや家族の難や病気がこれ以上悪くならずに、元気で新年を迎えることが出来たらなぁと 思います。

 これで今年のお寺の行事は終わります。

 31日は生駒宝山寺の初参り、除夜の鐘を撞きに行きます。
 行く方は夜の9時までに参尊寺に集合です。また、私たち、先生と弟子達は初滝行になります。
 また、来年1月の月例祭は、第4日曜の23日になります。この日は先生方によって皆様に加持祈祷を します。

 2月3日は節分であります。節分には、バスを借りて本山にお参りに行っております。
 行かれる方は早めに申請して下さい。
 2月3日は朝9時に出発して吉野で鬼踊り、豆まきなどの行事になります。
 参加費はバス代とお昼の食事代合わせて¥6000であります。
 また、2月3日は旧の正月です。と言うことで私も帰ってメンジリをしてきます。

 2月17日が正月15日にあたります。新年大祈願祭として、皆さんの古いお守りやお札を持ってきて納め、 新しいお札やお守りを配る予定です。
 申年、子年、辰年生まれの人は、今、三災(サンジェ)ですね。
 サンジェ符が必要な方は声をかけて頂いたら、用意します。

 それでは今日は、お粥を食べてゆっくりしていってください。

〜〜〜〜〜終わり〜〜〜〜〜



 法要の後は、影の主役の小豆粥です。
 みんなで温かいお粥とキムチを頂きました。


  



 お布施して下さいましたK様、作って下さったP様、ありがとうございました。
 食後には、飴やお供えのみかんを頂きました。
 ごちそうさまでした。


合掌

          

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