5月・月例祭
2010.5.16(日)
5月の月例祭にご参加の先生方は、住職、林副住職、鶴田先生、川本先生でした。
5月とはいえお天気も良かったので護摩を焚くと護摩壇周辺はかなりの暑さです。
皆様の煩悩も炎と共にお炊きあげられたことと思います。
先生の梵天袈裟が変わりました。
私は大変よくお似合いだと思いましたが、皆様は如何でしょうか。
お経の後、先生のユーモアを交えての法話がありました。
***法話より***
5月21日になりましたらサウルチョッパリ、お釈迦様の誕生日にあたります。
お釈迦様は何を我々に教えてくれているでしょうか。
今から2554年前にお釈迦様は誕生しました。
その時のお姿が、本堂にお祭りされています。
そのお姿は、天上天下唯我独尊と言います。
その意味は上にも下にも自分1人が尊い存在だ、ということです。
自分が一番偉い、ということはお釈迦様が自分自身が偉いと言っているのではありません。
その意味の中では私たち自身のことを言っているのです。
私、皆さん1人1人が世の中で一番偉い、または一番大事だということなのです。
皆さんがいてこそ家族がいて、先祖がいて全てがあります。
皆さん自分自身が倒れたり、病気になったり苦しんだりすると家族に迷惑をかける存在になってしまう、ということなのです。
お釈迦様が言ったとおり皆さんの一番尊敬するのは誰かというとお釈迦様でも旦那様でもなく、一番偉いのは自分、皆さん自身ということです。
大乗仏教の教えでは仏性といいますが、誰でも仏様、仏様になれるといいます。
皆様が一番偉いということにならなければいけない、と教えたということを知っていて欲しいと思います。
お釈迦様は皆さんご存知のように、29歳で出家して修行し、54歳の時から伝教活動の旅をして84歳で亡くなりました。
釈迦というのは名前であり、仏陀というのは目覚めた人という意味です。
お釈迦様は1人ですが、仏陀、仏さんはこの世にたくさん存在します。
私たちはその仏様に礼をしているんです。
今、皆さんの隣、あるいは前に座っている人が仏様ということなのです。みんな仏様です。
そして実はみんな平等なのです。
この人はお金はないけど健康、この人は貧乏だけど子供がいっぱい。とか、また別の人はお金はあるけど子供がいないとか、いろんなことがあります。
仏様の秤にかけたらみんな一緒なんです。
「世の中で私みたいな貧乏人は、」とか、「自分は運が悪い」とか言うのはとんでもないことです。
今の世の中はどうですか。ここにいる人はみんな選ばれた方なんですよ。一緒におられるだけで運が良い。
簡単なことなんです。考えたり、悩んでも勉強しても意味がありません。
簡単なことです、感謝しなさいと言うことです。
感謝って何なんですか? 簡単なことなんです、合掌するということです。
とりあえず、よく手を合わせて全てのことに礼をする、お互いに合掌したら簡単なことなんです。
今、世の中は、病人で溢れています。皆さんはその中に入らずに今ここにおられるということです。
結局、自分自身が大事だということなんです。
今まで間違った考え方をしてきたかもしれません。
「私は病気をしても良いから子供のために」とか、今生きてるから良いですけど、子供のために死んだって子供ら誰もわかってくれない。
皆さん、自分を大事にして下さい。自分より大切なものはこの世にありません。
お釈迦様は上も下もない、自身が一番大事ということを教えているのです。2550年過ぎてもその教えが繋がっているのです。
道ばたの草にも手を合わす。感謝の気持ちを持つ、というのが一番良いのではないかと思います。
それともう一つ、一笑二千という言葉があります。
人間の仕業で一番神仏に嫌われるのは不機嫌、心も顔も不機嫌というのが一番悪いのです。
その反対が一笑二千です。一回笑ったら2千の病気の元が治る、2千の悪いものが去ると言います。
簡単なことなんですよ。合掌して笑うということです。
そして、うたし、うたしと唱えましょう。
「うれしい、たのしい、しあわせ」と合掌したらいいんです。
それが仏様の教えです。
それを覚えて帰って下さい。
ありがとうございました。
***法話終わり***
法要が終わって、みんなでチャプチェとキムチを頂きました。
いつも信者の白様にお料理を振る舞って頂いて、ありがたいことです。
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本堂では21日の法要に来られない方々のために誕生仏がお祭りされています。
お仕事の帰りなどにどうぞお参り下さい。
合掌